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| おいしいお酒を造るのにも、おいしい水は欠かせません。 |
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「上善水如(じょうぜんみずのごとし)」と聞くと、多くの人がお酒の名前と思うかもしれません。確かに、おいしい地酒の名前として全国的にも有名になっていますが、この言葉、もとは中国の古典『老子』の中にある言葉です。
「上善水如」の「上善」とは、最も理想的な生き方のこと。老子はそれを「水の如し」であると言い、処世の理想を水の姿に求めたのです。


では、「上善水如」という生き方はどんなものなのでしょう。老子の著書と伝えられる道家の経典「老子」には、
「水は万物を助け育てながらも自己主張せず、誰しも嫌う低きへ低きへと下る。水は低い所に留まっているが、その心は深く静かである。与えるにわけへだてがない。言動に偽りがない。おさまるべき時には必ずおさまる。働きは無理がない。時にしたがって、変転流動して窮(きわ)まることがない。水と同様に、自己主張せぬもののみが、自在な能力を得るのである。…」
とあり、「人間もそういう生き方を心がけよ」と説いています。
人間は古来、水の持つ、柔らかさを備えた真の強さというものに、憧れと畏敬とを抱いてきたのでしょうね。
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