仙台市水道局では、地震などの災害が発生した場合に備え、被害を最小限に抑える取組みや、災害発生後の対応を迅速かつ効率的に行うための施設整備など、様々な対策を行っています。ここでは、仙台市水道局が行っている災害対策の一部をご紹介します。
地震などの災害が発生した場合の被害を最小限に抑えるため、事前に水道施設の耐震化などを行い、災害に備えています。
地震による水道施設の被害を最小限に抑えるため、浄水場や配水所などの重要な施設の耐震化を進めています。
また、老朽化した水道管を右図のような地震に強い水道管に入れ替える更新工事を計画的に進めています。
仙台市水道局では、水系(水源や浄水場、仙南・仙塩広域水道)が複数ある利点を活かし、水をお届けする経路(ルート)を相互につないでいます。地震などの災害により、水道施設に被害が生じても、別の水系から水道水を融通することで、断水の影響を最小限にすることができます。
仙台市水道局では、市民の皆様に水道水を安定してお届けするため、配水区域(水道水を供給している区域)を、地形や水の使用量をもとに分割した配水ブロックとして管理しています。現在、132箇所の配水ブロックがあります。
配水区域が分割されていないと、断水などが発生した場合に影響が広範囲に及んでしまいますが、分割することによって影響範囲を最小限にすることができるほか、可能な場合は隣接する配水ブロックから水を融通します。また、専用のシステムを使って配水ブロック内に流入する水量や水圧を常時監視することにより、漏水箇所の早期発見につながります。
水道施設に被害が生じた場合の対応を迅速かつ効率的に行うため、応急給水施設の整備などを進めています。
仙台市水道局に6台あります。災害時には、病院などの重要給水施設や給水所に水道水を運びます。
給水車へ水道水を補給する施設です。浄水場などに整備を進めています。
学校や公園などの地下にタンクが埋設されており、普段は水道管の一部として水道水が流れています。
災害などにより水道管破損などの異常を検知すると、自動的に100㎥の水道水が貯水される仕組みになっており、ポンプで汲み上げて使用します。
1000L貯水できる組立式のタンクです。災害時にはこの仮設水槽を給水所に設置し、給水車から水道水を補給して使用します。
この仮設水槽を使用することで、給水車が給水所にとどまることなく水の運搬に専念できるため、効率的な給水活動を行うことができます。
指定避難所である市立小・中・高等学校に平成25年度より整備を進めている災害時給水施設です。
水道局職員が立ち会うことなく、地域の皆様で給水所を開設することができます。
災害時給水栓は、水道管に直接つながっている施設であるため、災害時給水栓周辺の水道管が断水となった場合は、使用できない可能性があります。
しかし、先に説明した「水系の多系統化」や「配水区域の細分化」の対策により、他の学校にある災害時給水栓が使用できる場合もありますので、お近くの災害時給水栓の設置箇所を複数確認しておくことをおすすめします。
凡例:●災害時給水栓 ☆非常用飲料水貯水槽
災害による断水に備えて飲料水の備蓄をお願いします。
また、お風呂のお湯も残しておく※とトイレなどに使う生活用水として使用できます。
※お子さんの転落などにご注意ください。
災害時には、避難所の開設と併せて災害時給水栓による給水所の開設をお願いしております。円滑な給水活動のため、防災訓練などでもぜひ災害時給水栓をご活用ください。
いざという時に困らないために、災害時給水施設や避難所を事前に把握していると安心です。
また、給水所に水をもらいにいくための容器の準備や水の運搬方法についても、日頃から考えておくと、災害時に困りません。
TEL:022-304-0029/FAX:022-249-6971