概要
次世代水道事業DX基盤の構築に向けた課題抽出・対策検討等の実施のため、民間企業等との連携窓口であるクロス・センダイ・ラボの課題設定型公募を通じて提案のあった株式会社NSDと「水道事業デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に関する連携協定」を締結し、これまで検討を進めてまいりました。
このたび、連携協定期間の終了に伴い、成果報告会を開催し、本取り組みの成果を確認しました。
連携協定について
- 名称
- 水道事業デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に関する連携協定
- 期間
- 令和6年3月15日から令和8年3月31日まで
- 内容
- (1)次世代水道事業DX基盤の構築に関すること
(2)その他DX推進に関すること - 締結企業
- 株式会社NSD(東京都千代田区)
参考:株式会社NSDと「水道事業デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に関する連携協定」を締結しました
背景と目的
人口減少社会の進展に伴う料金収入の減少や施設の老朽化、ベテラン職員の退職による技術継承等の課題に対応し、将来に渡って水道事業を持続していくためには、限られた経営資源の中で、新たなデジタル技術を活用したサービスや業務プロセス、組織の在り方の変革に取り組み、業務の効率化やお客様サービス向上を実現していく必要があります。
本市水道事業における現在のシステム機器の構成は、業務システムごとに独立しており、ベンダーやシステムごとに管理するデータの項目、形式等が異なることから、システム間でデータを連携することが困難となっています。
こうした課題に対応するため、本市水道局では「次世代水道事業DX基盤」の構築を目指し、本連携協定を通して現状調査、課題抽出、対策検討等を行いました。
(補足)次世代水道事業DX基盤とは、国が推進する水道情報活用システムの標準仕様やインターネットを介して利用するクラウド方式等を基軸に、水道事業における業務効率化やお客さまサービス向上を目的として、さまざまなデータを横断的かつ柔軟に利活用できる仕組みのことをいいます。
主な取り組み内容
- 株式会社NSD所属の社員を受け入れ、本市水道局の研修生として活動を行いました。
- 本市水道事業の各種業務について横断的にヒアリングを実施し、現状調査および課題抽出を行いました。
- 本市水道局に適したDXの推進方法について検討を行いました。
成果
各部署との対話を通じて、「次世代水道事業DX基盤」の構築・活用イメージを提供いただきました。
また、今後本市水道局が「次世代水道事業DX基盤」の構築に向けた検討を進めていくにあたり、現状の組織環境において以下の課題があり、当面の対応策を講じる必要があることを確認しました。
- 人手不足(作業リソースの確保)
- BPRの推進体制の構築
- DX推進に係る本市水道局の意識・風土変革
上記の課題に対応するため、本市水道局においてBPR推進体制の整備を図るとともに、DX及びBPRの実施においては外部の力を積極的に活用し作業リソースを確保していく方針を整理しました。
また、若手を中心としたDXに関する積極発言機会の増加等が見られ、デジタル化や業務変革に対する意識の醸成を図ることが出来ました。
(補足)BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)とは、行政サービスをより利用しやすく、効率的に提供するために、業務の進め方そのものを根本から見直し、再設計する取り組みのことをいいます。従来の手続きや仕組みにとらわれず、「本来どうあるべきか」という視点から業務を再構築することで、迅速で質の高い行政サービスの実現を目指します。
総括および今後について
本連携協定の活動を通して、本市水道局が目指す「次世代水道事業DX基盤」の構築に向けた現状調査、課題抽出、対策検討等を実施いたしました。
本市水道局においては、DX推進等に係る課題の収集、意識醸成を図ることができました。本連携協定の成果をもとに、外部のリソースを最大限活用することで業務の進め方そのものを根本から見直し、再設計するBPRの取り組みを進めます。
また、株式会社NSDにおいては、水道事業における現状把握や課題抽出、DX基盤構築に向けた体制整備等、一定の成果を得ることができたため、今後は、本協定での成果をもとに、将来に向けた具体的な施策として、DX基盤サービス化モデルの開発に着手していくとのことです。
事業環境の変化に対応し、今後も持続可能な事業運営を行っていくために、本市水道局は経営資源の効率的な活用に引き続き取り組みます。
経営企画課情報化推進係
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