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水をつくる工場「浄水場」 浄水場のしくみ

ダムから配水管までの浄水場のしくみの図

1 取水設備(しゅすいせつび)

ダムや川から水を取り入れるところです。

取水塔の写真

ダムから水を取る「取水とう」


取水堰の写真

川から水を取る「取水ぜき」


2 沈砂池(ちんさち)

大きな砂や土などをしずめて取りのぞくところです。

沈砂池の写真

沈砂池


沈砂池にたまった土砂の写真

沈砂池にたまった土砂(どしゃ)


3 導水管(どうすいかん)

ダムや川の水を浄水場まではこぶ水路で、トンネルや大きな管などでできています。


トンネル出口から水路の写真

トンネル出口から水路


水管橋の写真

川を渡る「水管橋(すいかんきょう)」


4 着水井(ちゃくすいせい)

浄水場に最初に水が着くところです。

いろいろな着水井

高い着水池の写真
四角い着水池の写真
丸い着水池の写真

5 薬品混和池(やくひんこんわち)、6 フロック形成池(けいせいち)、7 沈でん池(ちんでんち)

水に含まれる細かい土や砂を、フロックというかたまりにして取りのぞくところです。

水に含まれる土や砂を取りのぞくしくみ

薬品混和池・フロック形成池・沈澱池の断面図

「薬品混和池」では、水に「ポリ塩化(えんか)アルミニウム(PAC(パック)と呼ばれます)」という凝集剤(ぎょうしゅうざい)を加えてまぜます。この凝集剤には、水に含まれる細かい土や砂をくっつけて、かたまりにするはたらきがあります。

「フロック形成池」では、水に含まれる細かい土や砂を、フロック(水の中の細かい土や砂をくっつけて、水に沈みやすいかたまりにしたもの)にそだてます。

「沈でん池」で、大きくなったフロックをゆっくりしずめます。

いろいろな沈でん池

広い沈澱池(茂庭浄水場)の写真
縦長の沈澱池(福岡浄水場)の写真
丸い沈澱池(国見浄水場)の写真

浄水場で使う薬

どんな薬を使っているの?

ポリ塩化(えんか)アルミニウム

PAC(パック)と呼ばれます。細かい土や砂、プランクトンなどの小さなよごれをくっつけて、フロックをつくるために使います。


次亜塩素酸(じあえんそさん)ナトリウム

塩素(えんそ)のことです。消毒するために使います。


消石灰(しょうせっかい)

水をおいしくするためと、管をさびにくくするために使います。

どのくらいの量の薬を使っているの?

水に対して使う薬品の量の図解

浄水場で使う薬の量は、水1立方メートル(=1,000リットル。グラムになおすと1,000,000グラム)に対して、ポリ塩化アルミニウムは約30グラム、次亜塩素酸ナトリウムは約14グラム、消石灰は約2グラムを使っています。


沈でん池の泥(どろ)のゆくえ

沈澱池にたまった泥の処理の流れ

沈でん池にたまった泥は、機械で濃くした後、日光にさらして乾かして、セメントの材料などとしてリサイクルされます。あまった分は埋め立てられます。

沈澱池にたまった泥の乾燥のようす

8 ろ過池(ろかち)

沈でん池で取りのぞけなかった、小さなよごれを取りのぞくところです。

ろ過池のしくみ

沈でん池でとれなかったよごれは、砂の層(そう)でこし取ることで、きれいな水になります。

ろ過砂の断面図

いろいろなろ過池

福岡浄水場のろ過池の写真
茂庭浄水場のろ過池の写真
国見浄水場のろ過池の写真

9 配水池(はいすいち)

いつでも使えるように、水道水をためておくところです。

いろいろな配水池

丸い配水池の写真
高い配水池の写真
四角い配水池の写真
地下にある配水池の写真

10 配水管(はいすいかん)

みなさんの家や学校などへ水をはこぶ管です。
道路の下などに、あみの目のようにはりめぐらされています。

配水管の直径はどれくらい?

一番太い管と人の身長の直径の比較図

一番太い管は、直径1.2メートルあります。


細い管と1円玉の直径の比較図

みなさんの家に届くころの管は、直径2センチメートルくらいの細さになります。



仙台市内の配水管の長さは、全部でどれくらい?

仙台市の配水管を全部つなぎ合わせると約3,400kmになります。これは、仙台とマニラ(フィリピンの首都)の間くらいの長さです。