国際協力機構(JICA)が主催する水道技術研修(注釈)の一環として、仙台市水道局の施設で浄水処理実習を行いました。研修参加国の浄水技術の向上を通じて、国際的な水道事業の発展に寄与するとともに、指導職員の技術力向上を目指しています。

(注釈)JICA課題別研修「上水道施設技術総合(B)コース」
開発途上国の水道における課題解決能力の向上を目的とした研修で、独立行政法人国際協力機構(JICA)が主催しており、札幌市水道局と公益財団法人北海道国際交流・協力総合センター(HIECC)が実施主体となっています。仙台市水道局では、平成18年から同研修コースの一部(浄水処理部門)を担当し、研修を行っています。

内容

日時

令和7年7月7日(月曜日)から11日(金曜日)

受講者

7カ国より10名(バングラデシュ・リビア・ミクロネシア・モロッコ・ネパール・セネガル・バヌアツ)

左から、バングラデシュ、リビア、ミクロネシア、モロッコ、ネパール、セネガル、バヌアツの各参加者母国の国旗が並んだ画像

内容

  • 水源保全の取り組み(釜房ダム見学、水源開発と藻類由来の諸問題に関する講義など)
  • 浄水場総合運転(取水塔・活性炭注入設備見学、茂庭浄水場見学、ろ過池洗浄の仕組み、小規模浄水場運転の仕組みなど)
  • 浄水処理実習(濁度・pH・アルカリ度等の測定、凝集試験、薬品注入量の積算など)
  • 仙台市の取り組み(仙台市水道事業概要、水道局の災害対策、ブロック配水システムなど)
仙台市水道局の建物の前で、様々な国籍のJICA派遣研修員の男女のグループがウォッターくんのマスコットと一緒に並んで笑顔で立っている到着時の集合写真

到着時の様子

水源保全の取り組み

釜房ダムの見学を行い、曝気循環装置や土砂の測定など、水源保全の仕組みを学びました。また、東北大学西村教授を講師としてお招きし、水源開発と藻類由来の諸問題に関する講義を行いました。研究員からの熱心な質問にも、丁寧なご回答をいただきました。

山々を背景にした釜房ダムの展望台で、派遣研修員の方々が横一列に並んでカメラに向かって微笑んでいる記念写真

釜房ダム見学

前方のモニターに資料が映し出された室内で、長机の席に座った派遣研修員の方々が東北大学西村教授による講義を受けている様子の写真

東北大学西村教授による講義

浄水場総合運転

茂庭浄水場や釜房ダム取水塔、滝原浄水場などを見学し、水道施設の仕組みを学びました。また、熊ヶ根浄水場(小規模浄水場)立ち上げ(運転開始)やろ過池洗浄、停電など緊急時の対応を学びました。

屋外の水処理施設にて、作業着姿の職員が目盛りの付いた長い棒を掲げて派遣研究員の方々に説明を行っている、茂庭浄水場見学の様子の写真

茂庭浄水場見学

コンクリート壁に囲まれた円柱状の施設内で、派遣研究員が中央の青いネットで囲われた設備の周囲に集まり、取水塔構造の説明を聞いている様子の写真

取水塔構造の説明

様々な配管や配線が設置された室内で、派遣研究員の方々が職員の説明を聞いている滝原浄水場見学の様子の写真

滝原浄水場見学

熊ヶ根浄水場にて、手すりで囲われた複数の水槽の周りに集まった派遣研修員の方々が、水槽の中を覗き込みながら、職員の男性の説明を聞いている見学の様子の写真

熊ヶ根浄水場見学

複数並んだ白いポリタンクの前で、派遣研究員の方々が職員の説明を受けながら薬品手動注入に取り組んでいる様子の写真

薬品手動注入

浄水処理実習

薬品の注入量を積算するためには、正確な水質測定が欠かせません。濁度・pH・アルカリ度の測定、凝集試験(ジャーテスト)の手法を学びました。また、浄水実験プラントを用い、凝集不良状態から、適切な薬品注入率に調整する一連の流れを学びました。

室内のテーブルを囲んだ派遣研究員の方々が、ピペットなどの器具を使いながら、職員の指導の下、水質測定を行っている写真

水質測定

銀色の装置に設置された複数のビーカーが並んだ台の前に集まった派遣研究員の方々が、職員の説明を受けながら凝集試験における薬品撹拌を見学している様子の写真

凝集試験における薬品撹拌

透明な円筒管や青いフレームで構成された大掛かりな実験装置の前に派遣研究員の方々が集まり、職員から浄水実験プラント施設の説明を受けている様子の写真

浄水実験プラント施設の説明

複数のポリボトルや青い実験装置が並ぶ台の前で、派遣研究員が薬品注入率の計算について話し合っている様子の写真

薬品注入率の計算

仙台市の取り組み

仙台市の水道事業概要や、災害対策、ブロック配水システムについて学びました。

室内で講師の男性がモニターに映し出した資料を説明し、着席した派遣研究員の方々が熱心に聴講している、仙台市水道事業概要の講義の様子写真

仙台市水道事業概要の講義

着席した派遣研究員の方々が前方のモニターに映った資料を真剣に見ている、水運用システムの講義の様子写真

水運用システムの講義

研修員との懇談

それぞれの国の生活や仕事の様子などを気軽に懇談する時間を設けました。また、仙台観光名所を見学しました。

テーブルが並んだ明るい室内で、お菓子や飲み物を前に着席した派遣研究員の方々が、職員たちと交流している様子の写真

コーヒーブレイク

伊達政宗公の騎馬像がそびえ立つ石造りの高い台座の前で、派遣研究員の方々が記念撮影を行っている、仙台城跡(青葉城址)見学の写真

仙台城跡(青葉城址)見学

深い緑に包まれた秋保大滝を背景に派遣研究員の方々が並び、少し上から見下ろして撮影した記念写真

秋保大滝見学

色鮮やかな七夕飾りが飾られた室内で、派遣研究員の方々が会議机の椅子に座り、その後ろにたくさんの職員や関係者がウォッターくんのマスコットと並んで立ち、全員で指で「W」を作って写した集合写真

閉講式

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 総務課 研修係

〒982-8585
仙台市太白区南大野田29-1
電話番号:022-304-0064
ファクス番号:022-249-2006